中小企業・病院医院・資産オーナーを支援し続けて50年、栃木県足利市・群馬県太田市の総合会計事務所

RSS

HOME > あさぬまwebかわら版 > 今月のトピックス > 情報(ジョウホウ)を「除縫(ジョウホウ)」する

情報(ジョウホウ)を「除縫(ジョウホウ)」する

1. 時間と距離が限りなくゼロに...

ビル・ゲイツ氏が描いた未来像どおり、「パソコン・携帯・インターネット」の急速な普及は、「時間と距離を限りなくゼロに」しつつあります。
ビジネスにおいても、生活においても、既に必需品です。

例えば、「人と連絡をとる」ことは、いかがでしょうか。
以前であれば、会社や自宅の電話にかける、留守であれば電話に出た人に伝言を頼む、留守番電話に吹き込むなどが当たり前でしたが、携帯やメールの普及が状況を一変させました。
あと十数年後には、話している相手が、画面ではなくまさに「立体映像」として目の前にいるような通信技術が実用化されると言われ、将来は、その「立体映像」と握手でき、体温まで感じることができるとまで言われています。
まさに「時間と距離がゼロ」の感覚です。

また、「競合商品の情報を集める」といったことも、少し前であれば、パンフレットを取り寄せる、本や雑誌で調べる、電話やFAXで注文するなど「時間・距離」ともかかりましたが、最近はキーワード検索してみる・ホームページを見てみる・ネットで購入したり資料請求するなど、膨大な情報が机の上で集まるようになりました。

つい十数年前までは「インフラ」と言えば、道路や鉄道などの「交通インフラ」と、電気・水道・ガスなどの「光熱インフラ」のことでしたが、現在では「パソコン・携帯・インターネット」という「情報ネットインフラ」が、「第三のインフラ」の地位を確立したといってよいでしょう。
情報が洪水のように氾濫している世の中です。

2.3つの体験

人は、「3つの体験」からでしか、「生む」ことはできないと言われます。

  • 人の話を聞く(耳からの体験)
    お客様・師・社員・先輩・セミナー 等々

  • 現場・現物で触れる(体での体験)
    現地訪問での体感・現物の手触り感・その場の雰囲気 等々

  • 文字で吸収する(目での体験)
    パソコン画面・本・新聞・業界紙 等々

人は、生まれてから今日までのこの「3つの体験」の連続が、「気付かない深層」となって、「判断」「ひらめき」「アイディア」「対話の中の語彙」などを生んでいると言われます。
会社を経営する社長にとっては、まさに、この「3つの体験」をいかに多くするかが、「日々の経営判断力」や「その先を見る先見力」に大きく左右しているのではないでしょうか。

これらは、もちろん日々の仕事の中で知らず知らずとやっていることですが、いわゆる「勉強好きの社長」とは、この「3つの体験」を、少しの時間の合間でも、積極的により多くし続ける方を言うのだと思います。
本当に大切な事です。

「第三のインフラ」は、この「3つの体験」を飛躍的に多く、また、し易くした側面があります。

情報(ジョウホウ)を「除縫(ジョウホウ)」する

しかし、「便利になった時代」であるからこそ、「次のことが非常に大事では...」と、近頃実感しています。
情報(ジョウホウ)を「除縫(ジョウホウ)」する
「除縫」とはもちろん造語です。
情報を集めることに加えて、「除くこと」「縫い合わせること」が重要だという意味です。

当たり前ですが、情報は経営に活かしてこそ、効果を発揮します。

「情報」を「あふれんばかりに」「浴びっ放し」は決してよくはありません。
特に、「情報量」が過度に多くなりすぎると、判断に「混乱」が生じてくることはないでしょうか。

  • 除くこととは......
    「この位で網羅しているはず」というところをもって、「あとはもう見ない」と、「いったん目をつぶってしまう」こと。

情報が洪水のように氾濫している時代です。だからこそ定期購読する業界紙や雑誌、メルマガなどさまざまな情報媒体は、ある程度決めてしまう。情報が足らなければ、いつでも増やせるし、質が落ちてきたならいつでも変えられます。
  • 縫い合わせることとは...
    「日頃、考えていることや得た情報などを「一人で」「籠って」考えて、その考えを縫い合わせる」こと。

「ヒト・モノ・カネ」という経営資源は無限ではありませんが、「社長の頭の中」は「無限の経営資源」です。
日々の現場対応の「実業務時間」に追われ、なかなか時間がないことも事実ですが、社長が「何とか少しの時間」でも「一人で籠って考え、縫い合わせる」時間を持つことが、会社にとって何ものにも代えがたい貴重な「資源」となるはずです。
情報が溢れ、更に時間に追われていればなおさらこの時間を意識的に「産んで」いかないと時間は「流れて」いってしまいます。
ジャンプし続けるのではなく、いったん止まって、立ち位置を確かめて、膝を大きく屈伸してハイジャンプ、と言った感じでしょうか。
この場合に、最初からパソコンを持ってではなく、「紙と鉛筆」というアナログがよいのではと思います。
パソコンですと、どうしても「考える」ということより、「まとめる」という意識になってしまうのでないでしょうか。

会社や業界・自社商品の「この先を読む」ことは、社長の最も重要な仕事のひとつです。
 そのためには、日々の断片的な「3つの体験」を、一週間のうち、一ヶ月のうち何とか少しの時間でも、「紙と鉛筆」で「考え、縫い合わせる」ことが、役立つはずです。


ページトップへ戻る